Akosmismus

Me, poor man, my library was dukedom large enough.

『危険なヴィジョン 1』

 

 

レスター・デル・リイ「夕べの祈り」★★

 神概念を矮小化しても危険なんじゃなくてくだらないだけ。

ロバート・シルヴァーバーグ「蠅」★★★

 デル・リイと発想はそう変わらんが料理がうまい。まぁヨブ記みたいなね。

フレデリック・ポール「火星人が来た日の翌日」★★

 いつも通り説教くさいが文体はいい。

フィリップ・ホセ・ファーマー「紫綬褒金の騎手たち、または大いなる強制飼養」 ★★★★★

 元ネタが明らかだが全力なのが伝わってくるので 100 点、祝祭的に火の粉が上がって終わるので 334 点プラス。山形はこういうのほんとに向いてるな。

ミリアム・アレン・ディフォード「マレイ・システム」★★

 そうですか、というアイディアストーリー。

ロバート・ブロック「ジュリエットのおもちゃ」★★

 ブロックの場合変なことを書いてる割に変なものを読まされたというかんじよりエンタメしたな~というすがすがしさが先に来る。

ハーラン・エリスン「世界の縁にたつ都市をさまよう者」★★★★

 ま~た暗部を一人の男に代表させて~。遠未来の街のサイケな描写をしておきながら平然とマルハナバチが飛んでるのがいいんだよな。

ブライアン・W・オールディス「すべての時間が噴きでた夜」★★★

 ギャグかと思ったら一瞬だけ世界の創造とかいう単語が出てきてキュッとなるのがすき、まぁギャグだけど……。