Akosmismus

Me, poor man, my library was dukedom large enough.

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶と思い出について、あるいは金魚と腹痛と短編小説

始皇帝 中国は広い国だ。秦の始皇帝は紀元前三世紀にこれを統一したという。あれだけ広大な土地をひとりの男が支配するというのは、じっさいにはどういう現象なのだろうか。わたしが支配しているといえそうなのは都内の七畳程度のワンルームにすぎないが、と…

ヤスミナ・カドラ『カブールの燕たち』

カブールの燕たち (ハヤカワepi ブック・プラネット) 作者:ヤスミナ・カドラ 発売日: 2007/02/23 メディア: 単行本 ブックプラネット全部読む第 2 弾 كابلがカーブル表記じゃないと全身がムズムズしてくるが、フランス語だと Kaboul なんですね、じゃあカブ…

デイヴィッド・マークソン『ウィトゲンシュタインの愛人』

ウィトゲンシュタインの愛人 作者:デイヴィッド・マークソン 発売日: 2020/07/17 メディア: Kindle版 つまら~ん。 『論考』の世界観をパロディしたというよりは、論考を最大限に誤読したアホの世界観をパロディしたようなかんじがする。論考の独我論を現象…